イベントに便乗してお菓子をねだりにくる幼なじみ 

365d546ac427fab70ded22773232b3fb ポテ郎さんからのエピソード

ただの友達だけどたまににそういう雰囲気させるさくいず。もちろん本人達にそんなつもりは無い。
咲音ちゃんはイベントに便乗してお菓子をねだりたいだけなので何故かバレンタインじゃないのはご愛嬌。


3/12
「ねー出くん、もうすぐホワイトデーだよ!」
恋人も居ないはずの咲音が目をキラキラさせて身を乗り出し、そう言った。
「...何か寄越せと?」
「いいじゃん、こんだけ長い付き合いなんだから1回ぐらい!」
話題が話題なだけあって付き合いとか言うと語弊あるな。
「まあ、安いもんで良かったらあげるよ。」
「まじで!?やったありがとう出くん!」
うん、何かお菓子買ってあげるだけで満足するならいいだろ。日頃の感謝でも伝えると思って。

3/13
「...で、何買うんだ...?」
チョコだと恋人向けという雰囲気がして少し手を出しづらい。
「んーーー...あ、そういえば咲音ってキャラメルが好きだったな...?」
たしか、あげるお菓子によっても意味があるらしいから一応調べてみるか。
「キャラメルを渡す意味...『一緒にいると安心する』か...」
まあ間違ってはない。なんだかんだ13年間幼なじみやってるんだ。一緒にいて安心しないわけはないだろう。
「うん、まあこれでいいだろ。」
そう呟いて会計に向かった。

3/14
「はい、約束のやつ。」
そう淡々と言いながら一応家にあった袋で簡易的なラッピングをしたものを渡す。
「わーっありがとう出くん!ちゃんと用意してくれたんだ!」
「一応忘れないでおいたよ。この前も言った通り、高いもんじゃないからな?」
「十分だよ、大人じゃないんだし!あ、キャラメル...!好きなものまで覚えてるとか、出くんなかなかやりますな??」
喜んでもらえるのはいいけど、絡み方酔っ払いか。
「いや、長い付き合いなんだろ?好きなものぐらい分かるだろ。」
「まあそうなんだけどね。...出くん、渡すものによって意味があるのは知ってる?」
不意にそんな質問をされた。
「ん?ああ。ふと思い出したから一応調べて知ってるぞ。」
「そうか。ふふ...」
少し嬉しそうに笑いだした。
「...何だよ。」
「いいや?こちらこそって。」
咲音もその意味は知ってたようで、遠回しに伝えてくる。
「...まあ、そういうことで。これからもよろしく。」
「うん、これからも世話になります!」
「…まだ世話かけんの...?」
この関係は相当長く続きそうだな。


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